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南モロッコの木登り山羊

Column南モロッコの木登り山羊

 南モロッコとメキシコの一部にしか生えていないアルガンの木。常緑の葉とその実は「空中に生えた牧草」と言われ、これが大好物の山羊達は、5mから10mの高さにまで上手に木を登っていきます。そして実を求め横枝の先まで達すると見事に地面までジャンプし、再び木を登り始めます。アルガンの種子からは、オリーブオイルの数倍もする高価な食用油・アルガンオイルが採れますが、実の殻が固く、殻をつぶすと種子まで壊してしまうため、遊牧民達は山羊達に実を食べさせ、種子を出させています。

 

 

 アルガンの実だけでなく、この独特な山羊達も遊牧民にとって貴重で、道路沿いでは車に撥ねられてしまう危険性があるため、今では、アガディールやワルザザート周辺ではあまり見られなくなってしまいました。現在、この「木登り山羊」達のパフォーマンスを見ることができるのは、タルーダントからタフラウト周辺のみです。ちなみに、マラケシュ周辺で1~2mの木に登っている山羊は全く種類の違う普通の山羊ですので、お間違いなく。(写真:湯田)