↑ネムルート山頂
※こちらのツアーの募集は終了しました。
●ネムルート山から始まる東部アナトリア高原をバスで走り抜けます。比較的過ごしやすいこの時期は空気が澄んで、遠方の景色も楽しめる シルクロード旅行のベストシーズンです。
雄大な東トルコの風景をお楽しみください。
●アブラハム生誕の地・シャンルウルファ、ウラルトゥ王国の都・ヴァン、「ノアの方舟」アララット山、アルメニア国境の世界遺産アニ遺跡、紅茶の町・リゼ、断崖絶壁の修道院、黒海の町・トラブゾンに加え、ギョベクリ・テペ遺跡など、 毎日がハイライトの連続です。
●評判の良い東トルコ料理 に、 シイルト料理 、イワシ料理のハシム・ダヴァ、伸びるクイマクなど、地方の名物料理も加えました。こだわりのお料理もお楽しみください。
●全欧州に現存する11000種の草花のうち、約 8 000 種が自生しているグルジア渓谷を訪れ、 初夏の花々のワイルドフラワー・ウォッチング を楽しみます。
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世界最古の歴史を覆すギョベクリ・テペ
ギョベクリ・テペはトルコ南東部のアブラハムゆかりのシャンルウルファ郊外の丘の上に位置し、1994年にドイツの考古学チームによる本格的な発掘調査が始まりました。その結果、巨大なT字型の石柱が見つかり、付近には高さ15m、直径300mの大規模な遺跡群がある事も判明しました。それは地球上で最古の高度な文明であると考えられ、それまで世界最古の文明といわれていたメソポタミア文明よりも7千年以上も古い文明の遺跡であることが判明しました。一番古いものは今から1万5000年前に建造された物として認められています。エジプトのピラミッドでさえも7,000年前の建造物です。(日本の縄文土器を除く)世界最古の農耕、畜産、土器よりも古いことになります。ギョベクリ・テペはその後、土砂に埋まったり、新しい建物が造られたりを繰り返し、最終的には紀元前8000年頃に人為的に埋められました。その理由は不明ですが、おかげで遺構は現在まで保存されることになりました。
石柱や石壁にはライオンやシカなど動物の姿が数多く刻まれています。これは狩猟の成功を祈ったものと考えられます。今は荒地ですが、当時は動物も多く生息する緑豊かな土地であったと思われます。生贄信仰の痕跡があり、ギョベクリ・テペは神殿遺跡であるという説が有力です。農耕文明が始まる前にすでに宗教分明が存在していた!! これはこれまでの世界史の定説を覆しています(縄文のイザナミ信仰を除く)。この壮大な神殿を造るのには長い年月が必要で、通常、周囲には建築に携わった人たちの生活痕があるはずですが、まだここでははっきりとした住居跡は発見されていません。近くに確かな村落の跡が見られないことは、ギョベクリ・テペ遺跡の最大の謎です。あまりにも古すぎるため、生活痕は完全に風化してしまったのだと唱える学者もいます。まだ発掘は全体の5%ほどしか進んでいないため、様々な解釈がなされています。世界最古の建造物「ギョベクリ・テペ遺跡」は、2018年に世界文化遺産に登録されました。
↑シャンルウルファ考古学博物館
↑シャンルウルファ考古学博物館
【ネムルート山】
▲▲▲ ネムルート山 ▲▲▲
ヘレニズム時代、王国を強化したコンマゲネ王朝のアンティオコス一世は、自らを偉大なるペルシャやギリシャの神々と同格化し、亡くなった後の魂は神と一体化すると信じていました。神は天から光に乗って自分たちの土地に降りてくると信じ、領土の中で墓所に最も適した場所を探し求めました。そして最終的にたどり着いたのがネムルート山だったのです。山頂にある高さ50m、直径150mの墳墓は、王アンティオコス一世と王族の墓と言われています。2150mの山頂に何トンもの石を運び上げ、墳墓を築き、神聖なるテラスを建造しました。東西の礎の上に置かれた神々の玉座には高さ9mの神像群が鎮座しています。頭部や身体の一部は失われてはいるものの、今でもその貫禄は十分です。テラスに点在する崩れ落ちた頭部は人間の背丈よりも大きいものがほとんどです。ネムルートの大地で2000年以上昔の王国の夢の跡をたっぷりとご覧いただきます。
↑「女たちの記念墓」カラクシュ霊廟古墳
↑コンマゲネ人の夏の都~エスキ・カレ[アルサメイア遺跡]
↑コンマゲネ人の夏の都~エスキ・カレ[アルサメイア遺跡]
【アハラット墓石群遺跡】
【古代ウラルトゥ王国の地 ヴァン湖】
トルコ共和国及びアナトリア半島最大の湖であるヴァン湖は、イランとの国境に近い塩水湖です。古代から戦略上や東西交易の重要な拠点として知られていたヴァン湖の周辺には、かつてこの地方にあったウラルトゥ王国の都が置かれていました。ヴァン城やチャウシュテペ城が栄時を偲ばせます。そして、ヴァン湖に浮かぶ「神秘の島」アクダマル島には、重要なアルメニア正教の聖十字架教会が現存しています。聖書の物語を題材とした外壁の浮き彫りは特に素晴らしく、中世アルメニア人の技術の高さがうかがえます。
そしてヴァン湖と言えば世界でも大変珍しい種類の猫がいることでも知られています。その名をヴァン猫と呼び、左右の目の色が異なる特徴を持っています。絶滅の危機に瀕しているというヴァン猫にも運がよければ出会えるかもしれません。
↑運が良ければ「ヴァン猫」に出逢ます
↑アクダマル島とヴァン湖
↑アクダマル島の聖十字架教会
↑クルド人のホシャップ城
↑古代ウラルトゥ王国のチャウシュテペ城
【アブラハムゆかりのシャンルウルファ】
↑聖なる魚の池
↑アブラハムの生誕洞窟
【ガジアンテップ】
↑ベルキス=ゼウグマ考古学遺跡
↑世界最大のモザイク博物館 『ガジアンテップ・ゼウグマ・モザイク博物館』
【エキゾチックな町・マルディン】
↑ダラ・メソポタミア古代遺跡 [マルディン]
【ムラディエの滝】
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【名峰アララット】
↑『ノアの方舟伝説』を残す名峰アララット山[5,165m]
↑クルド人王のイサクパシャ宮殿とアララット山
【古代アルメニア王国の壮大な世界遺産アニ遺跡】
↑谷をはさんだ対岸はもうアルメニア共和国です
【グルジア渓谷でワイルドフラワー・ウォッチング】
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【リゼの紅茶畑】
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【断崖絶壁のスメラ修道院】
【アヤソフィア寺院/トラブゾン】
【黒海の街トラブゾンに連泊】
↑アタチュルク・サマ-ハウス
↑バザール[トラブゾン]
↑オルタヒサール[トラブゾン]
◇◇◇ 東トルコならではのお食事をお楽しみください ◇◇◇
↑煮込みカツオ「パラムート・ブーラマ」 [トラブゾン]
↑黒海産カタクチイワシのから揚げ「ハムシ・タヴァ」 [リゼ]
↑横に回わす「ジャー・ケバブ」 [カルス]
↑黒海のオキスズキを焼いた「チネコップ」 [トラブゾン]
↑羊肉をじっくりと大きな窯で焼き上げて削いだ「ビュルヤン」 (シイルト料理)
↑カタクチイワシの炊き込みご飯「ハムシ・ピラフ」 [リゼ]
《ご利用予定ホテル》
■シャンルウルファ / ヒルトン・ガーデンイン・シャンルウルファ ★★★★
■ネムルート山麓 / ユーフラット ★★★
※静粛な山麓のホテルです
■マルディン / ヒルトン・ガーデンイン・マルディン ★★★★
■ヴァン / エリート・ワールド ★★★★★
■ドゥバヤズット / シメール ★★★★
※アララット山が見渡せるホテル。夕陽に染まるアララット、朝日に輝くアララットがご覧いただけます。
■カルス / カルス・コナック・ホテル ★★★
■リゼ /ラマダプラザ・バイ・ウィンダム・リゼ ★★★★
■トラブゾン / パーク・デデマン ★★★★
関連Colum 「ヘレニズム文明の源流のひとつ・フリギア王国とトルコの新世界遺産・ゴルディオンのリンク」はこちら↓
http://www.sekai-kikoh.net/?p=14539