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ジャン・コクトーが愛した南フランスの美しい漁村
【ヴィルフランシュ】のサンピエール礼拝堂

Columnジャン・コクトーが愛した南フランスの美しい漁村 【ヴィルフランシュ】のサンピエール礼拝堂

ニースからコートダジュールの海岸沿いに車で走ること20分、今ではリゾートしても大変人気のあるヴィルフランシュには、世界でも類を見ない珍しい教会・サンピエール礼拝堂(写真)があります。

海沿いに立つその美しい教会は、芸術家ジャン・コクトーが1900年代に修復装飾を手がけました。使徒・聖ペトロの生涯を描いた内陣の装飾には、コクトーの世界観が広がっています。一見しただけでは、ただのこじんまりとした可愛らしいチャペルにしか見えませんが、コクトーはフリーメーソンという秘密結社に属していたため、その結社のシンボルである「目」を強調した装飾にしたのです。

バチカンは、歴史上、幾度もフリーメーソンに所属したカトリック教徒を破門にしてきました。そのため彼らのシンボルである「目」をそのままわかりやすい形で表現するということは、本来は考えられないことです。
教会のデザインにフリーメーソンのシンボルを施そうとした芸術家は他にも数多くいたようですが、そのほとんどが却下されたり、又は非常にわかりずらい場所に、はっきりとはわからないように装飾を施したりしてきたようです。
しかしジャン・コクトーは、この礼拝堂でそれを見事に堂々と表現してのけています


(ヴィルフランシュのジャン・コクトー像)