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~コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネのプロセッコの丘陵地~
この丘陵地はイタリア北東部(ヴェネト州)に位置し、世界遺産の登録地にはプロセッコ・ワイン生産地の葡萄畑の風景も含まれています。急傾斜の丘陵、チリオーニとよばれる狭く小さな棚段の葡萄の木、背景の森、小さな集落、農地などの文化的な美しい景観が特徴です。険しい土地環境を人々が何世紀にもわたって克服し形づくってきました。17世紀頃から、チリオーニが利用され、斜面に平行・垂直な葡萄畑の列がモザイクのような独特な景観を形成しています。19世紀になると、ベッルッセーラという菱形に仕立てる葡萄栽培の技術も発達し、景観の美的特徴にさらに大きく貢献しました。
ファッラ・ディ・ソリーゴとコル・サン・マルティーノの間や、サント・ステーファノ、サンピエトロ・ディ・バルボッツァ、サッコルなどプロセッコ・スペリオーレ環状ルート、さらに古来よりプロセッコ最高の畑といわれてきたカルティッツェ地区では、日本を代表する棚田(大山千枚田、白米千枚田)に匹敵するような美しい文化的景観がご覧いただけることでしょう。
特徴のあるこの文化的景観を保護するために2019年にイタリアで55番目の世界遺産に登録されました(登録:文化遺産)。「文化的景観」というカテゴリーでは、世界で10番目の登録となります。世界遺産登録はこの美しい丘陵地帯の到達点ではなく、“コネリアーノ・ヴァルドッビアーデネ・プロセッコ・スペリオーレDOCG”というスパークリング・ワインで著名な、この小さな土地の農業遺産としての価値を高めていく過程の1通過点とされています。
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