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4年に一度のサーモン・ビッグラン~ Adams Run~

Column4年に一度のサーモン・ビッグラン~ Adams Run~

 紅鮭の溯上はカナダでは、毎年10月初旬から11月にかけて見られますが、紅鮭(ソッカイ・サーモン)は4年で産卵周期を迎え、同じ川に戻ります。2018年は4年に一度の紅鮭の大溯上の年に当たり、2010年のフレーザー河では3000万匹の遡上が確認されました(紅鮭以外の鮭も含めたサーモン・ランの総数は3億匹です。ただしスプリング・サーモンの遡上が8月から始まり、最後のチャム・サーモンの遡上が11月ですのでシーズンは重なりません)。カナダ太平洋岸のブリティッシュ・コロンビア州には鮭が溯上する川が約2000本あると言われますが、その中でも北米で最も有名な大量溯上の川が、フレーザー河上流のアダムス・リバーです。ここでの4年に一度の鮭の遡上(サーモン・ラン)はビッグ・ラン(別名アダムス・ラン)と呼ばれ、秋の西カナダを代表する景観です。産卵期の紅鮭(ソッカイ・サーモン)はオスも含め、体全体が赤く変色するため、大溯上の際には、川が深紅にしか見えず、まさに“圧巻”です。

 アダムスリバーの『ツツウィックTsutswecw州立公園(旧ロドリック・ヘイグ・ブラウン州立公園)』には、紅鮭の溯上を見学する見晴台や自然を楽しむ遊歩道が設けられていて、ビッグランのベスト・ビューポイントとして知られています。鮭たちは流れの遅いここで少し休んでから更に上流を目指します。川原に降りて、浅い小川を泳ぐ真紅の大サーモン群の姿が目の前でご覧いただけます。遊歩道の総延長は26kmありますので、このツアーでは2日に分けて、公園の上流部分と下流部分をご案内します。この時期のブリテッシュ・コロンビア州は、紅葉も真っ盛りです。黄金色に色づく紅葉狩りも併せてお楽しみください。

 鮭は身が赤いため、遡上する鮭はどれも赤いものと、つい思いがちですが、外観が赤くなるのはソッカイ・サーモン(紅鮭)だけで、他のスプリング・サーモン(マスノスケ)、コーホー・サーモン(銀鮭)、ピンク・サーモン(カラフトマス)、チャム・サーモン(白鮭)の遡上では、ソッカイ・サーモンの美しさはご覧いただけません。アダムス・リバーで生まれ、シュスワップ湖で1年過ごし、その後、太平洋に下り、日本近海まで泳ぎ、4年の歳月を経て戻ってきた紅鮭たちは、産卵のためにバンクーバー近くのフレーザー川河口から500㎞の距離をエサも食べずに3週間かけて上ってきます。途中、体内の栄養分が無くなると、血液が皮下に浮かび上がり、ソッカイ・サーモンは真っ赤に変身するのです。そして新しい生命を生み出した鮭たちのダイナミックな一生を見届けるとき、自然界の厳しさと生命の神秘に感動を覚えることでしょう。雄大な景観の中、繰り広げられる自然界の生命の神秘を見届けてみませんか。

 

 

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