Fin.
岡山から京都へ
謎多き秦氏ゆかりの地を訪ねる古代歴史ロマンの旅
5日間

Fin.岡山から京都へ 謎多き秦氏ゆかりの地を訪ねる古代歴史ロマンの旅5日間

※こちらのツアーの募集は終了しました。

 

2022年03月14日(月)発~3月18日(金)・・・¥338,000

一人部屋追加料金¥42,000

 

 

ツアーのポイント

■日本の発展に大きく貢献した謎の渡来人・秦氏の足跡を辿る旅です。太秦を中心とした京都はもちろん、秦河勝ゆかりの坂越など、ツアーではなかなか訪れる機会の少ない訪問地も丁寧に巡ります。

5名様から出発する少人数の旅です。

■各地の名物料理もお楽しみください。

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謎多き『秦一族』とは

3世紀から7世紀頃にかけて、中国や朝鮮半島などから多くの人々が日本に移住しました。彼らは渡来人と呼ばれ、漢字、仏教や建築技術など、当時最先端の知識や技術を古代の日本に持ち込んだようです。

渡来人の中でも秦氏は最大勢力の一つとされ、その後の日本の産業、文化を形作る大きな功績を残した一族とされます。中国では、秦の始皇帝が中国を統一して以来、北方からの騎馬民族の襲来により漢民族の人口が極端に減少するほどの被害を受けました。朝鮮半島でも 争いが絶えなかったので、彼らは安住の地を求 め、日本へと渡ってきました。  

そんななか、秦氏は5世紀頃に日本に渡来したといわれています。秦の始皇帝の末裔とも称する秦氏は、応神天皇の時代に渡来した弓月君(ゆづきのきみ)の子孫と『日本書紀』は伝え、養蚕・製糸に従事する集団を形成しました。同時に、農耕に関しても大いに力を発揮し、著しく生産性を向上させたと考えられ、京都盆地のみならず、近江播磨など各地に、その痕跡を留めています。もともと職能集団であった彼らは、治水による灌漑、製鉄、鉱山開発、酒の醸造、養蚕と絹織物の製造など、高度な技術を日本に持ち込んだ、いわば殖産興業の祖であり、時のヤマト朝廷からも厚い信頼を得ていたようです。

また日本の神社に最も多い八幡神社や、穀物の神様を祀る稲荷神社の信仰を持ち込んだのも秦氏だとされています。 6世紀頃になると秦氏の族長的な人物、秦河勝が、当時、政治の中枢にいた聖徳太子の側近として活躍します。

秦河勝聖徳太子との芸能にまつわる、こんなエピソードがあります。ある日、聖徳太子が秦河勝に命じて物まねをさせたところ、あまりの上手さに太子は66個の面を与えました。 それが神に奉納するため奏される歌舞である神楽の始まりだといわれています。のちに秦河勝は、この芸を子孫に伝え、神楽は後に「申楽(さる がく)」「能」と呼ばれるようになります。受け継いだ子孫が、能を大成させた観阿弥・世阿弥親子だといわれています。世阿弥が記した能の家伝書・ 『風姿花伝』には、能の元祖は秦河勝であり、自分はその末裔であるとの記述があります。また、日本の古典音楽である雅楽を奈良時代から世襲してきた東儀家も河勝の末裔だとされています。  

秦氏の本拠地は、一般に京都市嵯峨の辺りから映画の撮影で有名な太秦(うずまさ)にかけての地域とされています。彼らが信仰の拠り所として いたのが嵐山や渡月橋に近い松尾大社であり、 国宝の弥勤菩薩像で知られる太秦の広隆寺は秦氏の氏寺とされています。しかし、「秦」と付く地名や神社仏閣が多くあることから、秦氏の最古の本拠地は、吉備の総社市秦を含む一帯であった可能性も大きいとされています。日本列島に渡来した秦氏は、先ず吉備に住み着き、それから東へ進出して山城(京都)などへも広がっていった可能性が高いようです。  

実は秦河勝にゆかりの地は、播磨・赤穂の岬から北東に海沿いの町・坂越(さこし)にもあるようです。それまで中央で大活躍していた彼が、のちに兵庫県の小さな漁村にやって来ました。聖徳太子の死後、秦河勝は蘇我氏との政変に巻き込まれ、摂津難波の浦(現在の大阪)から舟に乗ってこの坂越にたどり着きます。秦河勝は当地を流れる千種川流域の開拓などを進めるなど数々の功績を残したのち80余歳で死去。地元の人々がその霊を大避大神として祀ったのが坂越の大避(おおさけ)神社です。また、大避神社の対岸に位置する生島には、秦河勝を祀る墓もあるとされていま す。  

さて、朝鮮半島からの帰化人だったり、秦の始 皇帝の子孫など、そのルーツは謎に満ちている秦氏ですが、他にもイスラエルからやってきた原始キリスト教を信仰した人々だという説もあります。 弓月国(ゆづきのくに)とは、もともとウズベキスタンやカザフスタンにあった土地の名前で、イスラエルで土地を追われた初期キリスト教徒たちがシルクロードを通り、弓月国へ向かいました。 さらにより良い場所を探し、たどり着いたのが日本だという説です。調べてみると、日本とイスラエルの共通点の多さに驚かされます。 日本の歴史に多大な影響を与えた秦氏。彼らの足跡を巡り、是非古代ロマンに触れてみてください。

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