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ディジョン・マスタード

Columnディジョン・マスタード

ディジョンは11世紀頃からブルゴーニュ公国の都として繁栄し、 今日もフランス・ブルゴーニュ地方の中心として栄えています。

そのディジョンで最も有名なものが、 ディジョンマスタードではないでしょうか。街の名を冠したこのマスタードは、日本人にとってのお醤油と同じで、 フランスの食卓には欠かせない調味料の一つです。

ワインやビネガーと練り合わせて作るので、 明るい色とまろやかな風味が特徴で、肉料理にも魚料理にも合い、 フランス料理には欠かすことができません。

ブルゴーニュ大公はこのディジョンマスタードが大のお気に入りで、来賓へのお土産に一樽ものマスタードを贈ったという逸話もあるほどです。
ディジョンでは、現在でも全世界のペースト状マスタードの約半分、フランス全体の約80%が製造されており、1937年にはディジョンマスタードを保護するための法律が制定され、
原料として使用するカラシ菜の種類、種子の中身や種皮の割合、油分などの量、練り合わせるビネガーの種類などが決められ、この基準を満たしたものだけが、『ディジョンマスタード』名乗ることが出来るようになりました。

ハーブ入り、蜂蜜入り、シャブリ入りのマスタードなど、日本ではなかなか目にすることができない様々な種類があり、マスタード専門のブティックでは、味見ももちろんできますし、
ドラフトビールのサーバーから新鮮なマスタードを入れてくれます。
マスタードを入れる容器も可愛らしいものがたくさんあるため、
お土産にも喜ばれます。