※こちらのツアーの募集は終了しました。
東京都のおよそ13倍という、とてつもない規模のカナイマ国立公園はブラジルとガイアナとの国境に沿ってベネズエラの南東に広がっています。カナイマ国立公園が世界的に有名となったのは、作家コナン・ドイル氏の小説「ロスト・ワールド(失われた世界)」で紹介されたことが挙げられるのでは ないでしょうか。
公園内には「テプイ」と呼ばれる卓状台地(テーブルマウンテン)が大小およそ100箇所にも渡って点在し、国立公園の65%を占めていま す。数億年に及ぶ雨風の浸食などの影響により、柔らかい岩盤は取り除かれ、硬い岩盤だけが残った結果、現在のような平坦な形となりました。また、テプイ はそれぞれが2000m級の高さを誇り、それらの四方が断崖絶壁となっているため下界とは隔絶されています。そのため、国立公園内で発見された 4000種の動植物のうち、なんとその約75%が固有種という驚くべき結果となったのです。
そして、何といってもカナイマ国立公園で最も有名な場所と言えば、世界最大の落差(979m)を持つエンジェルフォールをおいて他にありません。その 高さはナイアガラの滝の15倍もあり、あまりにも高低差があるため、滝壺が存在しないというから驚きです。この滝の名前は黄金を探しているときに偶然 この滝を発見したアメリカのジミー・エンジェル氏に因んでいます。このように、世界でも大変貴重な自然の形態が現存する場所ということで1994年には世界自然遺産に登録されました。
今回のツアーでは、天候が良ければヘリコプターを利用し、卓上台地のロライマ山や、クケナン・テプイに上陸します。また、エンジェルフォールも上空からご覧いただきます。息を飲むような雄大な自然に覆われた「ロスト・ワールド」。是非、この機会にお出かけください。