Column
『ポルトガルの魅力』を(株)世界紀行 社員が語る

Column『ポルトガルの魅力』を(株)世界紀行 社員が語る

 ■ポルトガル
大航海時代、世界の半分を支配していた国・ポルトガル。
鉄砲がもたらされた1543年から、日本と長い関係を築いてきた国とはどのような国なのでしょうか。魅力溢れるポルトガルを社員がご紹介します。


(宮本):古くからポルトガルとの関係を築いてきた日本には、今も多くのポルトガル語が残っています。カステラ、金平糖、ボタン、ビスケット、合羽、カルタなど意外と知られていないものもあるのではないでしょうか。
(湯田):近年の国際情勢の影響で、海外旅行、特にヨーロッパを敬遠されている方が少なからずいらっしゃいますが、ポルトガルの治安はいかがですか。
(川崎):個人的な意見を言わせていただくと、とても安全だと思います。もちろん、他の国と同様にスリなどはいるでしょうが、それを差し引いてもお薦めできる国じゃないかと思います。
(横倉):私もポルトガルは落ち着いていて大好きです。同じイベリア半島にあるスペインと同じラテン系の民族なのに、イタリアやスペインのようにエネルギッシュではなく、どこか哀愁があり、おとなしい人が多い印象ですよね。私のお薦めはポルトです。リスボンとは異なり、大地震の影響を受けずに今に至る街ですので、昔ながらの雰囲気が感じられます。特にアズレージョ・タイルが美しいサンベント駅や、ドウロ川を挟んで対岸の展望台から見られる旧市街の様子が素敵だなと思います。もちろんそれ以外にも魅力のある町や場所がたくさんあります。
他のヨーロッパに比べて特別な印象は薄い国ですが、実際に行ってみると見どころの多さに驚かされます。
(川崎):本当にそうですよね。私は個人的に好きな場所がいくつもあります。強いて挙げるとすれば、トマールの修道院とレガレイラ宮殿ですね。トマール修道院はテンプル騎士団がポルトガルにおける本拠地として利用し、後にキリスト騎士団と名を変えた後でも重要な拠点として再度利用したため、いろいろな時代のさまざまな装飾が数多く残されています。
これだけの細かな装飾はポルトガルではトマール以外には無いのではないでしょうか。それからレガレイガ宮殿は、世界遺産に指定されるシントラというリスボン郊外のリゾート地なのですが、古くから王族や貴族に好まれてきた場所なんですね。そこに造られたレガレイラ宮殿というのは、とても広いのですが非常に意味ありげな装飾が数多くあり想像力を掻き立てられます。装飾の話ばかりで恐縮ですが…。
(前田):それからなんといってもポルトガルは食事が美味しい!特にシーフード・リゾットと仔豚の丸焼きは絶品です。ワインの一大生産国でもあるので、スーパーに行けばかなり安い値段でワインを買うことが出来ますしね。ポルト周辺でとれる『緑のワイン(ヴィーニョ・ヴェルデ)』という名の、緑色ではなく(笑)、白の軽い発泡酒がお薦めです。最近は日本でも目にするようになりました。
(宮本):美味しいお菓子もたくさんありますよね。リスボンにある世界最古のエッグタルト専門店「パステイス・デ・ベレン」は毎日多くの人でごった返すほどの人気です。甘すぎず丁度良い味で、一つ1ユーロ以下というのもうれしいです。また、ナザレ郊外にあるカフェ「シンデレラ」では、カステラの原型といわれるお菓子パン・デ・ローの名店があります。中がとろとろでとても美味しい。せっかく行くので、こういった名物も皆様に楽しんでいただきたいですよね!
(前田):弊社のポルトガルのツアーは連泊を多く取り、ポルトガル1カ国だけを見て回ります。ポルトガル本土をゆっくりと見て周り、さらにはマデイラ島には3連泊します。ポルトガルは国土面積が狭いため、それほど移動に時間がかからないですし、道がきれいですからとても楽に感じます。
(湯田):マデイラ島といえば、雄大な自然が魅力の島ですね。ポルトガル本土とは全く気候や植生が異なります。刺繍やワインが有名ですが、全長2キロの坂道をトボガンというソリで滑り降りるというプログラムも日程に入れています。ただし、お客様からの前評判はあまり良くないんですよね(苦笑)。ですが一度乗ると意外と評判が良い(笑)。皆様一様に楽しかったと言ってくださいます。
(川崎):マデイラ島のお食事はいかがですか。
(横倉):やはり島ですのでシーフードが中心になるかと思います。本土と同様に味付けが日本人にも合うと皆様からご好評をいただいています。日本も海に囲まれていますので魚の調理法がたくさんありますが、ポルトガルも海の国らしく、鱈の料理だけでも365のレシピがあると言われているんです。それとマデイラの伝統的なお酒「ポンシャ」もあります。ラム酒とハチミツとレモンだけのシンプルなものですが、これがなかなかの味です。
(宮本):ツアー中にはファドにももちろんご案内します。首都リスボンはポルトガル中のファドの歌手が集まってくる最終的な目標となる場所ですが、コインブラにもファドがあります。基本的にリスボンのファド歌手は女性が悲しみや失恋をテーマに歌うことで知られていますが、コインブラのファドはコインブラ大学を卒業された男性によって愛や希望をテーマに歌われることが多いですね。ご希望の方は両方のファドへご案内しますので、それらの違いも楽しんでいただけるかと思います。

 

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